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富士山御中道 「ぐるっと歩こう360゜」
期 日:2000年9月30日(土)〜10月1日(日)
                              記 事:田中 将裕
  富士山直轄砂防30周年記念事業として行われたこの企画は、昨年に続いて2回目となり、
富士宮山岳会はサポートとして協力しました。
  「御中道」とは富士山中腹の5〜6合目付近を一周する道で、富士講の修験者で富士山に
3回以上登頂経験のある者のみに許された修練の道だと伝えられています。
近年は大沢の崩落が激しく閉鎖されていましたが、昨年富士砂防関係者の努力により足場、
階段等を仮設していただき、約30年振りに復活しました。昨年は一般募集したところ多
数の申込者があり、抽選に苦労したということです。今年は100名程度で先遣隊からラ
ストの救護班までコンパクトにまとまり、軽傷者が出たものの全体としてはスムーズに運
びました。心配された天気も行動中はたいしたこともなく、夜の間に低気圧が抜けて支障
無く良かったです。
   ここに紹介する写真はごく一部ですが、富士山御中道の様子をご覧ください。
                                             
6合目小屋から山頂方向
晴天でよいコンディションのスタートだった
P-2 天の浮き橋を下降する 
御中道の中でで一番の難所
仮設階段によって安全に通過することができた
P-3 大沢工事現場より崩れの上部を撮影
       P-4 大沢崩れの石碑
                                                          
P-5 雪崩教室の様子 雪氷学会 安間博士
スラッシュフロー(飽和雪全層なだれ)は恐ろしい
P-6 雲海と毛無山方面
昨夜の雨も上がり、眼下には見事な雲海が広がった
P-7  第1の沢付近
霧が出て視界が悪いため隊列を整えて歩く
P-8 宝永火口上部で記念撮影
ここまでくれば御中道一周もあとわずか

写真提供 <信州大学 砂防緑化工学研究室 富田 健さん>