錫杖岳  左方カンテ、3ルンゼ、北沢フェース(半分)

 錫杖岳  左方カンテ、3ルンゼ、北沢フェース(半分)

1134日で錫杖岳へ岩登りに行こうという事になった。

111日の例会では、週末雨なので34日から45日に変更しようという話も出たが、休みの都合もあり、予定どおり金土での山行となった。

 斉藤さんがパソコンで計画書をきれいに作ってきたのを、2日にちょっと手直しして、昼休みに会長に計画書を出し、木ノ内さん宅に集合し、斉藤さんの車で雨の中、霧も濃い中を、錫杖に向けて車を走らせた。

 3日はようやく雨はなんとか上がり、渡渉でちょっと緊張した。錫杖沢の登りでは、岩屋を通りすぎてしまった。テントを張って、予定通り、清、斉藤、木ノ内で先行、田中、吉本であとから登ることになった。違うルートにしてもよかったのだが、4人は錫杖は初めてなので、概念を知ることもあり、皆で左方カンテに行くことにした。

 前日までの雨で、岩は濡れていたが、他のパーテイがいないこともあり、リラックスして登れた。斉藤さんにとっては、初のホンチャンであった。3ピッチ目くらいからは、乾いているところも出てきて、快適な部分もあった。

 ビレイにはジジを使ったので、写真を撮る余裕もあった。本当に手を離してもいいのか、疑問だった。核心のオフウィズスでは、数年前に登ったときより、幅が広くなっているように感じた。後から登る吉本さんらのために、セットしたフレンズをそのまま残しておくよう指示をした。80年頃のルート図だと、最後の2ピッチは2級くらいになっているが、草付きがはがれて、難しくなったのだろうか。

 

 

 

 

 

 終了後、待ちくたびれたころようやく、2人が上がってきて、みなで写真を撮り、下降を開始した。(下降といっても、烏帽子岩の南面をとおり、右俣沢を懸垂56回使い、下ったのだが。)

 牧南沢に出会う頃、暗くなってきていて、下りを急いでいたが、左手で軽くふれた60cm四方くらいの岩が、転がり、先行した田中さんの方に、火花を散らしながら、落ちていてしまった。「ラク」と叫び、急いで下っていったら、田中さんは右下のあたりにいて無事であった。今回の山行で、最もひやりとした場面であった。

 その後も暗い中、ヘッドランプを点けて、1840テントに戻った。昼間で乾いていれば、1時間くらいで下れるところを、3時間もかかってしまった。夕飯は豪華なカレーを食べ、ビールと焼酎を飲んで夜がふけていった。

 

 

 

 

 

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